報道する立場の人間性

と言うとオーバーでしょうか。
でも，阪神淡路大震災の時，多数のマスコミのへりが上空を飛び
倒壊した家屋から助けを呼ぶ声がかき消された事を，忘れたとしか
思えません。
今回は，土砂崩れの危険もあります。
何がきっかけで土砂崩れが起こるかわかりません。

あちこちのマスコミ各社が，行政を非難する発言があったりしますが
慌しく働きまわる行政に携わる人達に，電話をかけ
取材でございと時間を割かせている事に疑問を感じます。

母子3人の救出にしても，
各社こぞって○人生存・・・
と，正確さを欠いた報道に走ってしまった。

皇太子妃の懐妊報道や，選挙の当確報道など，
報道に関わる人達の反省が感じられません。

わたしは，ニュースを見るほうですし，新聞も読むほうだと思います。
真実は1つ。
でも，過去の報道を見ていると
嘘ではないが真実でもない・・・
そういう気がしてなりません。

今回のイラクでの日本人拉致にしても，
家族に対し
「自衛隊を撤退してほしいと首相にお願いしますか？」
「自衛隊には反対ですか？」など，
家族が答えに窮する質問を平気で投げかける。
先に，答えありき！
としか思えません。
自分の思いとおりの答えを欲しがっている。
それに沿った質問を考えている。

もっと，人の心を持った報道ができないものでしょうか？

阪神淡路大震災の時に，報道各社は，
取材方法初め，たくさんの反省をしたはずです。
反省しても，機能しないのでは，何の役にたったんでしょう。
形だけ反省するならサルにでもできる。

大変な時に，自分のために時間をつくり取材させていただく・・・
そういう謙虚な気持ちをもって欲しいと思います。